第九話

ﾎﾞﾌｯ
チップ｢ぐっ！｣

うつぶせの状態で、頭から無理矢理ベッドへと押し付けられる。
チップ(ク…クソッ……！)
意識はかろうじてあるものの、雷撃でショックを受けた体はまるで言う事を聞いてくれなかった。

カイ｢さて…貴方にはもう服も必要ありませんね。｣
ﾊﾞｯ
チップ｢あっ！テ…テメェ！！｣
警察野郎は自慢のガウンをはぎ取って、俺を全裸にしてしまう。
チップ｢な、何しやがる！？｣
カイ｢身体検査です。｣
そんな事を言いつつ、奴は俺のアナルに指を差し込む。
ﾇﾌﾟｯ
チップ｢あいっ！！｣
カイ｢フッ、いくら憎まれ口を叩いても身体は正直だな。チップ・ザナフ｣
ﾇﾌﾟｯﾇﾌﾟｯﾇﾌﾟｯﾇﾌﾟｯ
チップ｢あ！あ…あぁ……！｣

…く、くやしい…こんな奴に…！
頭では嫌なのに…体は意志に反して反応してしまう。
カイ｢さて…まずは動機を聞かせてもらいましょうか。何故彼をレイプしようなどと考えたのです？｣
チップ｢うぐっ！…し、師匠の復讐だった…それだけだ…！｣
ｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯ
チップ｢あああぁあああ！！｣
カイ｢おっと、嘘はいけませんね。このご時世に師匠？
そもそも彼の履歴には殺人などで逮捕された形跡はありません。｣

デタラメだ。
奴はアサシン組織の長ともあろう男…そしてこの警察野郎も、警察組織の中ではかなりのお偉い様の筈だ。
今まで奴の犯した殺人…そして奴がアサシン組織の首領であると言うことを知らないとは到底思えない。

カイ｢さぁ、どうなのです！？正直に答えなさい！｣
ｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯｽﾞﾌﾞｯ
チップ｢あぐ…ぁ……。｣

…警察は汚い。
分かってはいた事だがここまでとは思っていなかった。
利益の為ならアサシン組織とも平気で手を結ぶ…。
何が警察だ、これでは政府の名を借りたただの権力集団じゃないか。
師匠を殺したアサシン組織と何も変わらない。

カイ｢フフ…粘りますね。しかし私のフィンガー・テクで落とせなかった牙城は存在しないのです！｣
ｽﾞｯｽﾞｯｽﾞｯｽﾞｯ…
チップ｢～～～～～～！！｣

…しかし今、俺の精神は巧みな指技に屈服しつつあった。


……ごめんな、師匠……。